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栃木県富岡市 富岡市役所・上州富岡駅

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富岡製糸場世界遺産として認定され、この街もこれから活気溢れるような街になってほしい。

富岡には街の名所となる建築がちらほら作られてきています。代表的なものとして上州富岡駅があげられます。

この建築には1枚の大きな屋根が架かっていて、足元には富岡の名物でもあるレンガが積み上げられています。

レンガの積まれ方が独特で、所々にベンチとして座れるようなスペースも設けられていたりします。レンガ独特の暖かみを感じられて、とても落ち着きますね。。

いかにも床からレンガが盛り上がって出てきたみたいで、面白いですね^ ^

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大屋根の下には、駅だけでなく観光案内所や自転車置場、箱状のトイレが入れ子で配置されています。

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駅舎を一つの大きなボリュームで作るのではなく、空間を小分けにして大きな屋根で覆うことで、管理する上でも、環境的にも負荷が小さくなるので、とてとエコな空間となっていました。

上州富岡駅から少し歩くと、1階部分を街に開放している建物を見つけました。

街全体が都市に対してオープンになっているようでとても好感が持てます。

ちなみに内部には真実の口という謎の占いがありますので、試してみるといいかもしれません笑

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「建築をこのように街に解放してくれるなんて、なかなか素敵じゃないか!」と感動しました。

そんな街をふらふらしながら歩いていると、ようやく目的地の富岡市役所に到着。隈研吾さんの設計ともあって、とても軽やかで素敵な建築です。

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デザインを眺めながらエントランスに近づき、中に入ると、吹抜けた開放的なエントランスホールが出迎えてくれます。

隈さんの空間的な特徴でもある上階に上がりたくなる構成は、好奇心を駆り立ててくれます笑

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階段手すりは全てガラスなので、開放的であるだけでなく、周囲の環境や内部空間の奥まで見通せる程、視線がよく通り抜けます。f:id:maezy3:20190204004223j:image

 

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未来的なのに、どこか日本的な雰囲気が作り出されているのが素敵です。

隈研吾さんの建築は装飾が繊細に施されているので一見するととても複雑に思われるのですが、内部空間はとても明快な構成になっています。

おまけに木材も多く用いられていて、外観も内観も、とても軽やかなデザイン・空間となっています。

富岡製糸場世界遺産に選ばれたからこそ、富岡製糸場だけでなく、それぞれの建築が特徴をもち、その名に相応しい素敵な街になっていって欲しいですね。