千葉県習志野市 さくら広場
「大人になったら親に家を建ててあげよう。」
「大人になったら社長になるぞ。」
「俺はスポーツ選手になるんだ。」
素敵な夢をいつも見ながら過ごした子供時代。
気づけば30代の半ばになり、夢など忘れ、日々過ごすことで精一杯になっている。
こんなはずではなかったと思うのであれば、夢を叶えるには今しかない。
30代半ばであれば、親は老いてきているに違いない。
今やらなければ、永遠に後悔することになるだろう。
今やろう。
この写真の場所は、千葉県習志野市にある「さくら広場」です。
敷地内を囲うように敷地境界線沿い部分の地面の高さを上げていて、外からは中の様子が見えないようになっています。
↑道路から見た公園。中の様子はうかがえない。
公園の入り口から中に入ると、桜の木が規則正しく並んでいて、真ん中には池が作られています。
桜の咲く季節になると、美しく咲き乱れ、まるで夢の中にいるかのよう。
でもここは夢ではなく現実。
夢を夢のまま終わらせたくないからこそ、頑張っていきたい。この桜のように、毎年人々を感動させることができるように。
ちなみにこのさくら広場は、建築家の安藤忠雄さんが設計された公園です。
実はこの公園のアイディアは昔、安藤忠雄さんが京都駅のコンペに出られた時の発想を応用したものだといいます。
京都駅は、電車の線路が京都という町を南北に分断していることに気がつき、その分断されてしまった南側と北側を立体的につなぐため、線路上空に巨大な通路を設けました。
この通路は人工地盤として線路上に設け、桜を植栽して桜広場とする計画でした。
つまりは桜の植えられたこの広場が南北に分断された京都という町をつなげるという案でした。
実際に選ばれたのは原広司さんの案でしたので安藤忠雄さんの京都駅案は幻になっていますが、まさにこの当時の京都駅案の一部が、このさくら広場に実現されています。
一生懸命に仕事をしていると、必ずそれを見ている人がいるものです。
そして自分も一生懸命考えていると、別の機会でそのアイディアが応用できる日がくるかもしれません。
諦めないということは、やっぱり大切ですね。