京都府京都市 京都国立博物館平成知新館
お金が貯まらない人に、二つお話がありまして。
一つ目は、物を買おうとした時、
「これは本当に必要なのだろうか?」と自分自身に問いかけてみましょう。
箸置きやエッグスタンドがいい例ですね。
箸置きは箸を置くための物で、エッグスタンドは卵を置く物です。
冷静に考えてみると、これらの物は、あれば上品に見えるが、正直無くてもいい物で、生活していて困ることは無いでしょう。(これらの物を作っている人達には申し訳ないですが。)
何かを買おうとした時は、是非ともこのことを、問いかけてみて下さい。
二つ目は、自分が所有している物を見た時、
「これは本当に必要なのだろうか?」と問いかけてみて下さい。
物は物を呼びます。
物が増えたから、タンスを買ったり、箱を買ったりする。
究極で言えば、家がそうかもしれません。
物が多いと自分が何を所有しているかわからなくなるから、また同じような物を買っていたりします。
物に溢れている人は、使わなくなった物を思い切って捨てたり、メルカリなどのフリマアプリを利用して、売ってみるといいかもしれません。
自分がゴミだと思っていたものが売れると案外嬉しいですし、お金も貯まります。
買ってくれた人も喜びますし、部屋も広がります。
自分が所有していた物を売ってみると、金額的には半分以下になることも多ので、少しがっかりします。
それがゆえに、物を新たに買う時も慎重になります。
そして本当に残した物は自分が愛着を持っている物だけになるので、自分が本当に好きな物に囲まれて過ごすことは何よりも楽しいですね。
また、物が減ることで空間が生まれます。
何を着ようかという悩みも減って、時間が生まれます。
最小限の美学を持って生きてみると、今まで想像できなかった、新たな世界に導いてくれます。
是非とも思い切って試してみて下さい。
京都国立博物館平成知新館は、世界的建築家・谷口吉生さん設計の博物館です。
外観は純粋な幾何学体を用いていて、余計な装飾は省き、素材の美しさや納まりの美しさが際立っています。
設計に一切の妥協はなく、手摺のような細部にまで美しさをこだわり抜いた究極の作品でもあります。
いつもそうなんですが、谷口吉生さんの建築を訪れると、本当に心が落ち着きます。
穏やかな気持ちで自分自身と向き合えるような空間が好きで、私はファンになりました。
派手さが無いのに、その美しさが目立ってしまう。
最小限の美学とはこういうことを言うのかと、いつも思い知らされます。
ちなみに内部空間は、立体的な展示空間になっていまして、断面的につながりが得られるようになっています。
ということで話は戻りますが、お金が無いという方は、思い切って自分の物を整理し、本当に必要であるもののみ所有することを心がけてみるといいかもしれませんね^_^