ドイツ最大級の商業銀行のオフィスとして、1991年に国際指名コンペを行い、建築家のノーマン・フォスター案が選ばれ、建築されました。
高さはアンテナを含めると、高さ約300メートルの超高層ビルです。
この高層ビルには珍しく、開閉可能な窓を設けて、自然換気が行えるようになっています。
このビルにはスカイガーデンと呼ばれる空中庭園が、螺旋状に設けられています。
そして、ビルの真ん中には吹抜けたアトリウムが設けられています。
空間庭園から取り込まれた新鮮な空気が、吹抜けのアトリウムを通して、ビル内に取り込まれるようになっているんですね。
↑風の流れるイメージ断面スケッチです。私のスケッチなので、実際のものとはとは異なります。
自然換気を徹底していて、まさに今の時世にはとても適している最先端な建築ですね。
ビルのカタチを見るとわかるように、各辺が丸みを帯びているので、柔らかい印象を受けます。
↑平面のスケッチです。外周部分にはむくりがつけられているので、柔らかく曲線状になっています。
三角形平面の角部には、エレベーターや階段などの設備が設けられているコアになっています。
オフィス空間は、そのコアとコアの間にかけられた構造なので、柱のない無柱空間となっています。