建築設計に役立つブログ

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これから建築を学ぶ方へ!建築模型を見て建築のつくり方を学ぼう

「大学や専門学校で建築を学んでいるが、どうやって建築をつくるのかわからない。」

「建築のつくり方を学びたい。」

そんな方々へ向けて、自称建築探偵である私が訪れてきた数多の建物内に実際に飾られていた模型をお見せすることで、建築がどのように作られているのかが理解できると思います。

コロナ禍でなかなか建築を見に行けない方々のために、私がコロナ禍前の過去10年間に訪れてきた建築に飾られている模型を見て頂き、建築がどのように作られているのかを学んで頂ければと思います。

ビッグハート出雲

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こちらは小嶋一浩氏が設計した文化交流複合施設のビッグハート出雲です。
通り道のようになっている廊下を軸にスタジオやギャラリー・ホールなどが左右にくっついて配置されているのが模型から理解できます。
廊下からは部屋の中で行われている色々な活動を眺めることができます。

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公立はこだて未来大学

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こちらは山本理顕さんが設計した公立はこだて未来大学の模型写真です。
ひな壇状になったスタジオと呼ばれる吹抜けのオープンスペースが特徴です。
研究室などの機能がひな壇の奥にあります。
ひな壇状の空間では共同で行う作業や打合せ用のスペースとして使われることを想定しています。
吹抜けた空間を見ていると建築が一つの都市空間のようでもあります。
大学では研究に没頭していると研究室にこもりがちになりますが、ここでは研究室を出るとオープンスペースがあるのでありがたいですね!

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吹抜けたオープンスペース

多治見市モザイクタイルミュージアム

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藤森照信さんが設計された多治見市モザイクタイルミュージアムです。
模型で見ると丸みを帯びたカタチがよく理解できます。
屋根には円形の開口が開けられているのも見ることができます。
美術館ではこの空間がいい味を出しています笑

スケッチで表現するとこんな感じになっています

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下手な絵ですみません。
建物エントランスまでは湾曲したアプローチが面白さを演出しています!
建物正面は少しくぼんでいるのがわかります。
建築と一緒に敷地内を計画することも大切だときづかされますね!

藤沢市湘南台文化センター

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神奈川県藤沢市にある建築家・長谷川逸子さん設計の作品です。
人工的に自然を再現されていてインパクトがあります。
模型で見るとなんだか楽しんで建築の設計をしているようで面白いです!
私的にはこの地球儀の下が通り抜けできるようになっているのが面白かったです。
建築を模型を用いて立体的に考えていくことの大切さが伝わってきます。

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敷地内全てが楽しげな空間となっています

tette

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福島県須賀川市にある須賀川市民交流センターです。
建物の構成としてはスラブ板を重ねてずらしていき、その間を空間として計画しています。
模型で見ると大きな床スラブがずらされながら構成されていることがよくわかります。
ずれて屋根のない場所はテラスになっていたりと楽しげな空間となっています。
そのテラス同士を階段でつないでみたり!
床スラブが飛び出た下の部分は庇として用いられていたり!!
本当に設計を楽しんでいるのが伝わってきますね!

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ずれた床スラブが庇にもなっています

アオーレ長岡

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新潟県長岡市にある隈研吾さんが設計したアオーレ長岡です。
訪れてみると巨大な一つの建物に見えましたが、実際は分散配置された3つの建物を巨大な大屋根で繋いでいるのがわかります。
巨大な屋根の下は半外部空間となっているので、訪れた人が気軽に立ち寄れるようにもなっています。

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模型で見ると敷地形状に合わせてぬるっと入り込んだようなカタチをしていて、敷地形状を活かした素敵な建築となっているところが感動します!

まとめ

ここで紹介したのはほんの一部ですが、模型を見るとどのように建築家の方々が建築を考えているのかが伝わってきます!

それに模型を作って建築を考えていると、図面や頭の中では気づかない発見がたくさんあります。

自分のテンションも上がってきます笑

建築の考え方がわからないという方は、是非とも写真で見るだけでなく、実際に建築を訪れてみて確認してみましょう。

そうすれば建築を考えることがきっと楽しくなると思います!