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365日、日本の名建築9日目

東京都小平市にある仲町図書館です。

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変わったカタチをした建物です。

この建物はいくつかに分かれていたボリュームが寄せ集まって一つのカタチをなしています。

地上部分は分棟になっていて、隙間ができています。

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その隙間のおかげでいろんな方向から近づけるようになっていますし、通り抜けもできるようになっています。

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街並みを見るととても落ち着いているので、一つの大きなボリュームをバン!と建てるよりも、地上部分は別々に建ち、上にいくにつれて一つのカタチとなっていく姿はとてもふさわしいと思いました。

外壁は「アルミパンチングメタル」という素材を用いており、とても軽快な印象を受けます。

内部空間も日光の遮蔽効果が得られるので、環境的にも優しいつくりとなっています。

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施工はとても大変だったと思いますが、今まで見たことがないタイプの新しい図書館空間となっていて、とても素敵でした。

建築はとても大変な仕事です。

設計者は色々な制約をまとめながら、お客様とも打ち合わせを重ねていき、カタチをまとめていきます。

打ち合わせも一筋縄ではいきません。

ようやくまとまったと思っても今度は施工するときに色々な問題が降りかかってきます。

なんとか完成しても、引き渡した後に起きるのは施主からのクレームやアフターフォローなど。。

ときどき心が折れそうになることもあります笑

それでもこの仕事を続けているのはものづくりの楽しさを知っているからかもしれません。

私も建築の設計者なので、建築業界を盛り上げていければと思います。