2021-01-01から1年間の記事一覧
「日当たりを考えて道路に面してバルコニーを設ける計画にしよう。」 「バルコニーに面した壁には大きな窓を設けるか。」 都内の限られた大きさの敷地で住宅を計画する場合、設計者の方々のほとんどがここで述べたことを考えるでしょう。 実際、東京都23区内…
2021年の文化功労者として建築家の谷口吉生さんが選ばれました。 谷口さんと言えば美術館設計の第一人者として今までご活躍されてきました。 自然と調和し地形に溶け込んだ形、静かに作品と向き合うことができる静観な空間、物語性のある空間構成、細部にこ…
「ウッドショックで木材が高騰している。」 「海外から設備機器が納入されてこない。」 コロナ禍による影響で住宅に使用する材料や設備機器などの納入遅れが生じています。 現段階で納入遅れがあるものをまとめてみました。 ▪️木材 ウッドショックと聞いて早…
日本は本当に地震が多いですね。。 この記事を書いている今は2021年ですが、ここ2〜3年で震度5クラスの地震が多く発生しています。 これから家を建てる人にとっては安心して暮らすために大地震に耐えられる家であることが重要ですね! 地震に耐えられる構造…
「吹抜けがあると空調が効きにくくなるので設けたくない。」 吹抜けがあるとエアコンの冷気が逃げてしまうので無い方がいいというデメリットな意見をよく耳にします。 しかし空調のデメリットは床暖房を設置したり、吹抜けの天井にシーリングファンを設ける…
「止水板を忘れて耐圧盤コンクリートを打設してしまった。」 止水板は非常に重要な部材です。 基礎コンクリートの耐圧盤と立上り部分は別々にコンクリートを打設するので、必ず継ぎ目が発生します。 打継ぎ部は水が侵入する弱点部になるので、止水板を入れる…
「現場経験がほとんど無く、職人さん達との話についていけない。」 「新卒で現場監督として入社するが現場の専門用語を使った会話についていけるか心配だ。」 誰しも最初はわからないことだらけなので不安でいっぱいなものです。 私が木造住宅の現場監督にな…
「オシャレなガラス棚をつくりたい。」 「ガラス板を固定するオシャレな金物を探している。」 いくらガラスがきれいでも、ガラス板を固定する金物が残念だと雰囲気が台無しになってしまいます。 設計であれば金物にもこだわりましょう! 「とはいってもどこ…
「玄関扉枠をつくっているが枠勝ち?」 現場監督さんや設計さんであれば現場に行ったときに大工さんからこのような質問を受けたことがあると思います。 つまりは玄関扉縦枠を床にドン付けするのか?という意味ですが、ドン付けしない方法もあります。 実際ど…
現在では日本の優れた近現代建築を保存し、再活用する動きがさかんに行われています。 一級建築士試験問題でも、出題される可能性が高くなっています。 ここでは保存し再活用されている有名な作品をまとめましたので、紹介していきます。 ※ここに掲載してい…
「ようやく新築の住宅が完成した。」 「これで安心して住宅を引き渡せるだろう。」 住宅が完成し安心したいところですが、思わぬ問題が降りかかることがあります。 それは前面道路に関することでした。 「住宅の新築工事が完了したようですが、道路を見たら…
「製図道具を何かしら忘れがちだ。」 「製図道具が多すぎて、作図中どこに道具があるかわからなくなる。」 「作図中に製図道具がすぐに使えるような入れ物があったらいいのに。」 製図試験中は時間が限られているので、ストレスを少しでも減らしたいものです…
「玄関を華やかにしたい。」 「玄関を湿気や臭いがしない快適な空間にしたい。」 住宅でいう玄関は、顔の部分になります。 訪れる人からすれば一番最初に目にするところでもあるので、見栄えをよくしたいという方も多いかと思います。 日本では玄関といえば…
住まう集合住宅のあり方が最近よく問われます。 「同じ集合住宅に住んでいながら隣の人を知らない。」 隣人同士関わることもほとんどありません。」 そんな時代に斬新な集合住宅が存在します。 こちらは「ヨコハマアパートメント」です。 2階建の集合住宅で1…
「住宅の施工を工事業者にお願いするが、わからないことがたくさんある。」 「着工したらお金を支払って欲しいと言われたけど、本当に大丈夫なのだろうか。」 「現場がわからないからって騙されたくない!」 契約する時は誰でも不安になるものです。 私は不…
建築最高峰の資格である一級建築士。 建築設計を志す者であればなんとしても取得しておきたい資格ですね。 私は学科試験には苦戦しましたが、製図試験はストレートで合格することができました! やはり製図試験を一発でクリアするには資格の学校に通うことが…
「空間に高級感を出したい。」 「壁紙を用いるのもいいが、それだけだと少し物足りない。」 そんな方にふさわしい建築素材があります。 その商品とは、エコカラットです! エコカラットはただのタイルではなく、快適さを生み出す効果も兼ね備えた素材です。 …
「敷地にある既存住宅を解体して新しい家を建てたい。」 その場合は既存住宅を解体する必要があるので解体業者と契約する必要があります。 その後家が解体されてきれいに整地され、新しい家の基礎工事をはじめようとしたときに問題が! それは敷地にある「土…
空間を華やかに演出するために間接照明はとても役立ちます。 天井を折り上げたり、玄関下に盛り込んだりすることで空間が明るく開放的になります。 そんなちょっとした工夫で空間を華やかに演出してくれる間接照明ですが、計画する上で気をつけなければいけ…
ストリップ階段はデザイン性や開放感を高めてくれるだけでなく光を下に落とすことができるので明るさももたらしてくれます。 住む人からしても設計する側からしても取り入れたいものでもあります。 ▪️ストリップ階段の長所と短所 ストリップ階段は蹴込み板と…
茨城県に牛久大仏というとてつもなく大きな大仏様があります。 高さ120メートルの大仏様とあってかなり大きいです。 建築を生業とする私は一度見てみたいと思い、車で行くことにしました。 車の運転をしていると、本当に突然現れるのでラスボス感が凄まじい…
ニッチとは西洋建築で壁などにある凹みのことをいいます。 ニッチと聞くと、 「なんだ、ただの壁の凹みじゃないか」 と思われるかもしれませんが、計画によっては見せ場にもなる存在でもあります。 さほどお金もかからず手軽に計画・施工できるので、設計者…
工事請負契約約款 第31条(2)受注者が支払いを停止する(資金不足による手形、小切手の不渡りを出すなど)により、受注者がこの工事を続行することができない恐れがあると認められるとき、発注者は書面をもって受注者に通知してこの工事を中止し、又はこの…
遊園地とは、色々な建物や乗り物、イベントが用意されていて、どうやって遊ぶのかを選べる場所です。 空き地とは、何かしらの理由で建物が建っていなく、雑草などが生えた場所で、土管などが無造作に置かれていたりします。ドラえもんで言えば、ジャイアンや…
都心部の温度が上昇するヒートアイランド現象の原因として、アスファルトやコンクリートのような熱を蓄えやすい材料を多く用いていることが挙げられます。 熱を吸収し蓄えると、日中蓄えた熱が、夜になって放射され、一日中暑さが保たれてしまいます。 ヒー…
「大地震がきたときにこの家は大丈夫なのだろうか?」 最近地震が多く、とても不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 私が仕事でお会いするお客様のほとんどが耐震等級に関して質問される方が増えてきたのを実感しています。 ちなみに耐震等級とは…
最近、日本に降る雨量がとても気になります。 東京のような場所では土が少ないので、大抵の雨は下水に流れるようになっています。 「下水に雨が流れすぎると川が氾濫する原因となるので、極力敷地内で雨が浸透するようにすれば、下水も少なくできるのではな…
静岡県掛川市にある資生堂アートハウス。 新幹線線路沿いの敷地に建っていて、新幹線内から見たことがあるという方もいるかと思います。 流線形のボディがなんとも素敵です笑 この建築は1978年に完成した、谷口吉生さんの建築の中でも初期の頃の作品になりま…
LDKなどの大きな空間の場合、全面真っ白な空間もすてきですが、それだと物足りない方にとっては壁一面だけ色や素材を変えてあげるだけで雰囲気が変わります。 ↑写真のアクセント素材はエコカラット ちなみに色が他の壁面と異なるだけでも、空間の雰囲気が大…
「住宅のバルコニーに出るときに、窓下に付いているまたぎが気になる。」 住宅を設計していると、このように思っている人は多いと思います。 なぜこのようなまたぎがあるのかというと、バルコニーのような外部空間に水が溜まってしまったときに、部屋の中に…