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住宅設計者の方へ!現役の住宅設計者が実感した吹抜けのメリット

「吹抜けがあると空調が効きにくくなるので設けたくない。」

吹抜けがあるとエアコンの冷気が逃げてしまうので無い方がいいというデメリットな意見をよく耳にします。

しかし空調のデメリットは床暖房を設置したり、吹抜けの天井にシーリングファンを設けるなど工夫次第で解決することができます。

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吹抜けにはデメリットがありますが、もちろんメリットもたくさんあります。

ここでは住宅をたくさん設計してきた私だからこそ言える吹抜けのメリットについて紹介します。

これを知ることで、家づくりを考えている人の助けになれば良いと思い記載してみましたので参考になるかと思います。

▪️開放感を与えてくれる

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吹抜けは天井が高くなっているので空間に開放感を与えてくれます。

18帖のLDKが吹抜けのおかげで20帖くらいに感じられるなんてこともあります。

水平に広げられない場合は垂直に延ばすことで空間を開放的につくることができます。

▪️明るさをもたらしてくれる

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間口が狭く奥に長い敷地でも吹抜けを設けて、吹抜け上部に窓を設けることで明るさをもたらすことが可能になります。

都内にある高層の老人ホームなどでも光を取り入れるための吹抜けが設けられていることもよくあります。

▪️上下階をつなげてくれる

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LDKが1階にあると2階の様子がわからなくなってしまいますが、吹抜けがあることによって2階にも視線が通りますし雰囲気も伝わります。

子供がある程度成長すると一人で過ごしたい人も増えてくるので、子供部屋がある場合は部屋にこもりがちになります。

そんな時に吹抜けがあれば上下階をつないでくれる装置になります。

子供が部屋に入るときにリビングからその様子が見えたり、雰囲気が伝わります。

吹抜けが家族をつなぐ役割を果たしてくれることも期待できます。

まとめ

ここでは吹抜けのメリットを主に紹介しましたが、吹抜けをつくるときはメリットとデメリットを理解して家づくりで何を優先したいのか順位を決めるとよいかと思います。

自分が何を優先したいのかがわかれば吹抜けを採用する基準になると思いますので、よかったら参考にしてみてください!