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住宅設計者の方へ!ストリップ階段で気をつけること

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ストリップ階段はデザイン性や開放感を高めてくれるだけでなく光を下に落とすことができるので明るさももたらしてくれます。

住む人からしても設計する側からしても取り入れたいものでもあります。

▪️ストリップ階段の長所と短所

ストリップ階段は蹴込み板というものがありません。

ちなみに蹴込み板とは階段の踏み板と踏み板の間にある垂直な板のことをいいます。

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↑この部分を蹴込み板と言います

その為、床から物が転がっていくと下に転がり落ちてしまうというデメリットもあります。

以前私の先輩がストリップ階段を設けた現場で、その家で飼っていた小型犬がその隙間から落ちてしまったとクレームを頂いたそうです。

中々難しいところですが、たしかにこれは少し怖いですね。

なのでストリップ階段を計画する際は、フロアと階段1段目の間だけ蹴込み板を設けるというのも良いかもしれません。

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ただデメリットとしてはフラットな床に階段が乗っているような軽快さが失われますので軽快な空間づくりを目指している設計の方はストリップ階段のメリットとデメリットを伝えて、安全面とデザイン面のどちらを採用するのか良く話し合っておくことが大切ですね。

ストリップ階段を検討する時は、是非とも参考にしてみてください。