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日本人という病

「ミスが起きた。」

「同じことを繰り返さないようすぐに仕組み化すべし。」

有能な上司からの指示に有能な部下はチェックリストをつくり、シートをつくり、色々な手段を使って社内で共有させる。

日本人は真面目である。

例えば議事録一つ書くにもこうしたほうが便利だと思って色々な機能を盛り込んでいく。

その結果、新しい人が入ってきたときに使い方がわからないことが起きる。

管理職の上司は「なぜ新入りは議事録一つまとめられないんだ?」と怒り出す。

怒られた人は議事録を書くために時間を多く費やす。

その結果めんどうになり、議事録の本来の意味を見失い議事録を書かなくなっていく。

その結果ミスが増え、さらにルールが厳しくなっていく。

会社内のルールに嫌気がさして何もしなくなる人が増えたり、人が辞めていく。

日本人は真面目だ。

それがゆえに議事録一つも自由に書くことが許されない。

色々な便利な機能を盛り込まれた議事録はもはや使い方がわからず本来の意図を失い、会社に認めてもらうためだけの書類と化す。

議事録とは本来、相手と打合せしたことを忘れないようにまとめる書類だ。

余計な機能など必要無いのかもしれない。

頭のいい人達は工夫が大好きだ。
工夫することで仕事をしたと心酔しているかもしれない。

あえて余白を設けることも仕事にも建築にも必要だ。

そして心にも。

#余白