「住宅のバルコニーに出るときに、窓下に付いているまたぎが気になる。」
住宅を設計していると、このように思っている人は多いと思います。
なぜこのようなまたぎがあるのかというと、バルコニーのような外部空間に水が溜まってしまったときに、部屋の中に水が入ってこないようにするためのものだからです。
つまりバルコニーの床が部屋の床より下がっていれば、またぎは無くすことができます。
「バルコニーを内部床とフラットにしたい。」
最近では防火地域・準防火地域で準耐火建築物以上にすると建ぺい率が10%プラスされるので、今までは跳ね出すしかなかったバルコニーを支えるための壁をつくることができるようになりました。
そのおかげで、建ぺい率に含まないようバルコニーを跳ね出す必要が無くなったので、バルコニー先端に柱を建てれば、バルコニー下空間の天井を大きく下げなくても床を下げられるようになりました。
下がったバルコニーの床に、デッキなどを引いて床を部屋と同じ高さにすれば、内部の部屋とフラットな空間にすることができます。
こうすれば、バルコニーに出るときにもうまたぐ必要が無くなるので、とても楽になりますし、空間自体も広く感じます。
もちろん敷地のゆとりは最低限必要になりますので、可能でしたら試してみて下さい!