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敷地内で雨水を浸透させる

最近、日本に降る雨量がとても気になります。

東京のような場所では土が少ないので、大抵の雨は下水に流れるようになっています。

「下水に雨が流れすぎると川が氾濫する原因となるので、極力敷地内で雨が浸透するようにすれば、下水も少なくできるのではないか?」

ということで建築をつくる人間として、自分が設計した敷地では雨が浸透するような工夫をすることにしていきたいと考えています。

そうは言ってもそんな壮大なことではなく、ほんの小さなことでもいいと思います。

住宅の敷地で例えると、

「外構計画ではコンクリート仕上げ床範囲を減らし、土仕上げにして植物を植える」

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コンクリートの床では雨が降るとそのまま下水に流れていきますが、敷地内に土と植栽があれば雨を吸収してくれます。

これで下水に流れる水量を減らすことができます。

「砂利仕上げの部分を増やす」

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こちらも先程と同じくコンクリートの床では雨が降るとそのまま下水に流れていきますが、敷地内に砂利があれば雨を吸収してくれます。

これで下水に流れる水量を減らすことができます。

「敷地内に一部でも浸透ますを設けてみる」

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庇のついているバルコニーなど、ある程度雨量を防ぐことが可能な場所であれば、その部分の雨水が浸透ますに流れるようにしても、溢れてくる可能性は低いので、取り込んでみる価値はあります。

屋上緑化をする」

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建物を敷地に計画するということはその場所にあった自然を奪うことにもなります。

なので奪ってしまった分は建物の屋上に緑化することで還元することができます。

おまけに断熱効果や遮熱効果も期待できます。

「敷地内に水盤を計画する笑」

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美しい建物には水盤がよく似合います。

敷地に余裕がある人は是非とも水盤を設けてみると環境的にもデザイン的にも向上します笑

また植木鉢を置くだけでも、一時的には雨をある程度吸収してくれるので、効果はあると思います。

おまけに植物の蒸散効果や遮熱効果で、ヒートアイランドを和らげる効果もあります。

住宅一つにしても、日本だけで毎年何十万棟と建てられているのだから、効果はかなり大きくなります。

小さなことかもしれませんが、環境への負担をみんなで協力して減らしていきたいと思います。