こじんまりとした佇まいで、住宅街の中の公園のように存在しています。
ヤオコーといえばスーパーマーケットで有名で、私もよくお世話になっています。
そんなヤオコーさんが美術館を計画していると聞いて驚きでした。
大きさは10m角の真四角をした形で、内部は2つの展示室、エントランス空間、カフェの4つの部屋で構成されています。
アプローチは湾曲していて、エントランスに吸い込まれるように導かれます。
ダイナミックなアプローチです。美術館に入るのが楽しみです!
それにしても綺麗なコンクリートの外壁です。
建築好きの私はこういうコンクリート壁を見ると、思わず撫でてみたくなります笑
建物周りに水盤があり、コンクリートの圧迫感を和らげてくれます。
この場所は公園のような空間になっていて、誰でも気軽に敷地内に入ることができるようになっています。
内部の写真は載せられないのですが、展示室は天井などに凹凸のある空間となっていて、それぞれ異なる光の姿を楽しむことができます。
こじんまりとしていますが、訪れた方々を楽しませてくれるところが素敵ですね!
最後はカフェで、コーヒーを堪能することにしようと思い、テーブルに付きます。
空間の下部を切り取った開口部から見える景色を楽しみながらくつろぐことができるようになっています。
周りが住宅街なので、人の目線の位置にガラス窓を設けると隣地の住宅が丸見えになってしまったりするので、景色が台無しになってしまいます。
ここでは下の方にガラス窓を設けることで、美術館の敷地内にある水盤や芝生しか見えなくなります。
そのおかげで景色とほのかに照らす自然の光で包まれた空間の中で過ごすことができました。
窓の位置を考えることは、とても貴重です。
私は東京で住宅を作ることが多いので、近隣の人からクレームになったり、建築基準法を満たすために窓の位置を考えたりと窓の位置に苦戦しています。
それも大切なのですが、本来窓とは何なのかを考えることもとても重要です。
私もこの美術館を参考に、窓について改めて再考していこうと思います。