「日当たりを考えて道路に面してバルコニーを設ける計画にしよう。」
「バルコニーに面した壁には大きな窓を設けるか。」
都内の限られた大きさの敷地で住宅を計画する場合、設計者の方々のほとんどがここで述べたことを考えるでしょう。
実際、東京都23区内の駅近の敷地に計画された建売住宅のほとんどが道路に面した場所にバルコニーを設けているプランになっています。
日当たりを考えれば必然的にこのようなプランとなりますが、住まう側からすると洗濯物を干すときに道路から丸見えなので、下着などはなかなか干しにくいところですね。
ということでバルコニーの奥行きを少し広げて道路に面したバルコニーの腰壁を一般的な高さより高く立ち上げてみました。
また、都内の駅近の敷地に計画された都市型住宅ではバルコニーの奥行きは75㎝くらいが一般的ですが、これを1.0〜1.6mくらいまで広げることで、閉鎖的にならずにすみます。
バルコニーの壁を立ち上げたことで、囲われた半外部空間のようになり、ちょっとしたテラスみたいですね!
道路からの視線も防ぐことができるので洗濯物も干しやすくなりました。
個人的には建物高さに余裕があるのであれば、1階部分の階高を高くしてバルコニーの床を2階の床高さより下げることで、バルコニーへの出入り口に必要なまたぎを無くすことができます。
そこに2階床高さと同じ高さにウッドデッキを設ければ、2階の内部床と屋外のウッドデッキの床がつながり空間的なつながりが作れます。
バルコニーの奥行きと階高に余裕があるようでしたらバルコニーの壁を立ち上げるのも大いにありだと思いますので、よかったら参考にしてみて下さい。