建築設計に役立つブログ

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一級建築士学科試験に出るかもしれない!群馬県伊勢崎市 農業技術センター

人間は昔から、便利な世の中になることを願って進歩してきました。

そのおかげで、今の世の中はとても便利になっています。

便利になったらいいと願っておきながら、いざ便利な世の中になると、今度は不便な時代を羨ましがるようになることもあります。

「あのころは良かったなー。」とか、「古き良きあの頃に戻りたいなー。」とか言ってみたり。。

たしかに、思い出はとても美化されます。

でも、人間は忘れる生き物です。

嫌な思い出は忘れて消えていき、いい思い出だけが記憶に残るようになります。

ある意味、生きていく上での防衛本能なのかもしれません。

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こちらは群馬県にある農業技術センター。

木造の大きな屋根がかけられているのが特徴的です。

屋根は格子膜構造と呼ばれ、木材を格子状に組んだ屋根を、鉄骨部材にかけて、成立させた構造となっています。

大空間なので、見通しのよい空間となっていました。

屋根にはところどころ開口部が設けられているので、太陽光が差し込む素敵な空間となっていました。

最近の日本では、昔から馴染みのある、大屋根と木材を使った建築がよく見られます。

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日本に昔から存在する神社やお寺を見ると、木材でつくられていて、大きな屋根で覆われているものがほとんどです。

大規模な建物では最近まで、木材を構造上や法律上採用することが難しかったのですが、最近では技術の発展や、国の後押しもあり、木材を使った大規模な建物もよく見られるようになりました。

過去を振り返って、良いところを認めて、これからの建物に採用していくことは、とても素晴らしいと思います。

私自身も過去を羨ましがるのではなく、未来を良くするために、過去から良いものを採用していくことにしよう!

一級建築士学科試験に出るかもしれない!福島県会津若松 大内宿

「これは初めて見る問題だ!解けるはずがない💧」

「これだけ勉強したのに、それでもわからないなんて…」

「問題を目にした瞬間苦手意識が働いて、目の前の問題から目を背ける。」

「また今年も落ちるしかないのか。。。」

でもちょっと待って欲しい。一度立ち止まって考えてみて欲しい。

「その問題は本当に解けないのか?」と自分自身に問うてみて欲しい。

経験が浅い人は確かに解けないかもしれないが、どの分野でも、一通りやってきた人ならば、解ける要素は揃っているかもしれない。

初めて見る問題に見えて、実はそれは過去問のいい回しを少し変えているだけな場合があったり、基礎知識があれば、それを組み合わせて解ける問題もあるということにまず、気づくべきだ!

「一番大事なのは諦めないこと。」

パニックにおちいったり、才能を言い訳にして解くのを諦めれば、相手の思う壺です。

それでは永遠に頭のいい人が作り出したルールに従い続けて、いいように使われて終わるでしょう。

まずは諦めないでその問題をよーく見て、カイジみたいにとにかく自分と会話をしまくって、冷静になって考え直してから、再び挑んでみるといい。

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こちらは福島県会津若松にある大内宿。

茅葺き屋根の民家が並ぶ宿場として有名です。

大内宿は、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ宿場町として栄えた場所です。

茅葺き屋根の民家が建ち並ぶ、歴史的に貴重な風景が残されています。

昭和56年に国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

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このような街並みをどうするのかということも、問題として考えてみます。

後世に残していくには、お金がかかりますが、観光名所として有名になれば、観光客が増えて、観光客が落としていったお金で、保持し続けることができます。

世の中は答えが一つとは限らないです。

どうするのか選択するという決断を行い、それを可能にするにはどのようなことを行えばいいのか考えて行動してみます。

今まで学んできた知識をフルに活用して、問題に立ち向かっていきましょう。

そうすれば、必ず道は開けるはずです!

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広島県呉市 呉市音戸市民センター

「仕事を上手くまとめているね!」

「君は手がかからないから、安心して任せられる。」

「派手さは無いけど、良くやっている。」

でも派手さが無いのは、悔しい。。。

なんだか何も才能が無いように思われるけど、それでいい。

突出した何かがあれば、目立つことができる。

でも、その代償として失うものもあるでしょう。

建築家の隈研吾さんの「負ける建築」という本を読んだことはあるでしょうか?

建築を作る上でも主役は自然で建築は、周りに溶け込ませる。

建築は初めからそこに存在していたかのように佇んでいる。

そんな在り方も正解ではないか!

どんな仕事も卒なくこなしていく。これはもはや才能だ!

派手さなんて無くてもいい。それが輝く時が必ずくるから。

もしかしたら、続けているうちに、周りがみんな脱落したいって、自分が際立つ時がくるかもかされませんね。

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こちらは広島県呉市にある音戸市民センター。

海沿いに建つこの建築は、海の町・音戸町に馴染んで存在しています。

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大きな建物ですが、圧迫感も無く、もの静かに存在しているところがとても愛着を持ちます。

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建物の前面にかかった長い屋根が海に向かって下りていっているので、大きな建物独特の圧迫感を和らげてくれます。

屋根の下はテラスになっているので、ここからは穏やかな海の風景を眺めながら、過ごすことができます。

海沿いの穏やかな雰囲気によく馴染んだ素敵な建築でした。

ということで、自分を目立たせることも大切ですが、周りを主役として、自分はその引立て役として、敢えて負けることも大切なのかもしれませんね^_^

固いか、柔らかいか

壁式鉄筋コンクリート構造は、壁と床で構成された構造体です。

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柱・梁と呼ばれる部材がない変わりに、壁が柱・梁の変わりとなっています。

箱上のものが積み重なっているので、固くて頑丈な構造です。

鉄筋コンクリートラーメン構造は、柱と床を支える梁と呼ばれる部材で構成された構造体です。

格子状に組まれているので頑丈ですが、同時に柔らかさも備えた構造体です。

どちらもそれぞれの特徴を活かして、地震の揺れなどに耐えます。

これらの構造体は似ているようで異なる性質を持っています。

壁式鉄筋コンクリート構造は持ち前の固さで地震に耐える構造であるのに対して、鉄筋コンクリートラーメン構造は柔らかさで地震に耐えることができる構造であるということ。

柔らかいと揺れを吸収するので、大きな揺れを軽減することが可能になります。(皿の上にある豆腐を揺らしても崩れないように。)

揺れを吸収できれば建物自体も壊れる可能性が少なくなります。

地震などの災害から建物を守るためには、固さも柔らかさもどちらも大事です。

なんだか人間にも言える気がしますね。

ちなみに私は、柔らかい人間の方が好きです笑

長野県長野市 長野県信濃美術館

今の時代はとにかくすごい!

パソコン、インターネット、スマホがあればなんでもできる。

インターネットを利用して仕事を募集すれば、仕事の依頼がくる。

つまりはネットが営業の役割を担ってくれることもあり、営業しなくても仕事を取ることができる。

私は建築の設計なので、仕事はパソコンがあれば図面を書くことができる。

仕事のコミュニケーションも、メールと電話で事足りる。

本は電子書籍があるから、紙の本はほとんど必要がない。

テレビも、スマホやパソコンで見られる。

映画や番組は、DVDやブルーレイが無くても、Amazonプライムや、UNEXTなどに登録すれば、いつでも見放題である。

お金も電子マネーやクレジットカードで充分。

メモもスマホ

車も使いたい時にスマホで予約すれば、レンタカーやシェアカーが使える。

実家が東京なので、インフラも便利になったから、住まいも無理して引っ越す必要もない。

家もあるので、充分。※ちなみに実家には住んでいません。

ちょっと忙しい時は、都内のビジネスホテルに泊まればいい。

ということで、私は自分が今まで所有していた多くの物をメルカリなどのフリマアプリを使って売ることにしました。

それにより、自分が本当に好きな物と最低限必要な物だけの最小限の中で、生活しています。

部屋も整理されて、気持ちも穏やかになれた気がします。

変な話だが、なんだかとても楽しい。。

 

話は変わって、こちらは長野県にある信濃美術館。

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シンプルな美しさを貫いたデザインの建物です。

世界的建築家・谷口吉生さんの作品は、建築通なら、見ただけですぐに感じ取ることができます。

外壁、窓の納まりから手摺の形、タイル一枚一枚の貼り方にまで、徹底して詳細にデザインされています。

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余計なものは省き、究極にまでシンプルという美しさを貫いたデザイン。

このような洗練された空間にいると、心の中のわだかまりなど削ぎ落とされていくようで、とても穏やかになれます。

建築家ミースが言っていたように、「少ないことは豊かなことだ。」という意味がよくわかる気がします。

この建築デザインを見習って、今まで自分が所有してきたものを整理し、思い切って手放してみる。

本当に必要な最小限の物だけを残してみると、フットワークが軽くなって、人生が変わっていくかもしれませんね。

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コロナから学ぶ換気に優れた建築3選

コロナ拡大を防ぐため、部屋の中がこもらないよう窓を開けて換気を行い、空気の入れ替えをすることが求められています。

電車に乗っていても、電車の窓が開いているだけでなく、色々なビルの扉や窓が開放されているのが、目に入ってきます。

窓を開けられないビルの事務所に出勤する人達は気分的に心配になってしまうかもしれません。

ということで、今後このような事態が起きても、安心して過ごせる換気に優れた建築をまとめてみました。

◇豊島区役所

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立体的なテラスが作られた役所でも珍しいタイプの建築となっています。

立体テラスなので、階段を通ってテラスを登り降りすることができます。

最近のビルでは、自然と触れ合うことができないものが多いですが、このビルでは各階にテラスがあるので、気が向いたらテラスに出ることができます。

おまけにテラスに向けて引き違い窓等が多く設けられているので、風を建物内部にもたらすことができます。

換気が大切なこのご時世にはとても強い味方になってくれる建築ですね。

◇コメルツバンクビル

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建築家ノーマン・フォスターが設計した高さ300m弱のこの超高層ビルは、窓の開閉による自然換気が可能になっています。

平面が三角形になっていて、各コーナー部はエレベーターや階段等のコアとして計画されています。

平面真ん中部分は、吹き抜けた大きなアトリウムになっていて、そこから新鮮な空気を各階のオフィス空間に導入することができます。

巨大な換気塔とも思わせてくれるこの建築には、立体的なテラスも作られているので、自然を身近に感じられるようにもなっています。

ちなみに純粋な三角形平面だと、デッドスペースができてしまうので、空間を有効活用する為に、角部を曲面にしたむくりが設けられているそうです。

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◇名護市庁舎

※写真は後ほど添付します

象設計集団による沖縄のような南国にふさわしいデザインの建築です。

列柱によるフレームが建物の骨格になっていて、そのフレームの中に部屋が設けられています。

沖縄の強い日差しを防ぐために、奥行きのある庇とルーバーが作られていて、庇の下の軒下空間は、居心地の良い半外部空間となっています。

建築デザインを見て伝わってきますが、出来る限り機械設備を使わずに過ごすことができるよう、随所に工夫が凝らされています。

ここで紹介したのはごく一部ですが、病原菌によるクラスターが起きないための設計デザインに共通するものは、

▪️外部空間をつくる

▪️開閉可能な窓を多く設ける

▪️外部と内部の間に緩衝空間を設ける

などなど。

テラスのような外部空間を設けることで、仕事の間に外に出たりなど、部屋の中に籠ることが多少は軽減されます。

当たり前ですが開閉可能な窓が多いほど、換気がしやすくなります。

低層の建物ならば気にならないですが、高層になればなるほど、窓を開けることに恐怖を感じます。

それは高さに対する恐怖だったり、気圧差や風の強さだったり。

しかし、豊島区役所のように開閉可能な窓の外側に快適なテラスを設けたり、名護市庁舎のように屋根で覆われた日影のある半外部空間のような緩衝空間を設けることで、窓を開けることに対してかなり和らぐと思います。

コロナの経験をネガティブにとらえるだけでなく、思い切って今後の建築デザインに応用していけば、よりエコな建築が作られていくでしょう。

良かったらこの記事も、参考になれば幸いです。

一級建築士学科試験に出るかもしれない!東京都豊島区 豊島区役所

「コロナ蔓延による医療崩壊を防ぐため、活動自粛中である。」

「活動自粛で何もできず、苦しい。。。」

コロナに対する不安がテレビやネットで多く報道されていることで、ナーバスになりがちですが、これは進化するチャンスでもあります。

換気が効果的なので、今まで換気をしてこなかった建物でも、窓を開けたり扉を開けたりと、こまめに換気をしている姿が多く見られるようになりました。

やはり換気は大切だと、改めて思い知らされますね。

こうなると人工的な設備に頼りきっていたビルディングではなく、身近で自然に近い環境を作り出してくれる建築なんてのが、流行りそうです^_^

こういった話をすると、いかにも最先端なデザインを思い浮かべてしまいがちですが、そういうわけではありません。

全部がカーテンウォールで覆われたガラス張りのビルにするのではなく、所々にテラスやバルコニーがあって、そこには開閉可能な開口部が設けられていたりなど、ちょっとした工夫があるだけで充分です。

誰でも気軽に窓を開け閉めできて建物内部の換気を行うことができる、その身近な感覚が大切です。

人間も動物に変わりはないので、自然を求めるのは当然のことです。

これを機に、もっと自然と身近で触れ合える建築が増えたらいいですね^ ^

ということで、自然を身近に感じられる建築代表・豊島区にある豊島区役所です。

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私からは2度目の紹介です。

この建物のすごいところは、立体的なテラスが設けられているところです。

テラスには、色とりどりの植物が植えられているだけでなく、池や日影も人工的に作り出されていて、都会のオアシス空間になっています。

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テラスに向けて開閉可能な窓もあるので気軽に外に出ることもできるし、換気も手軽にできるという、このご時世にはとても優れた建築ですね。

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豊島区役所のように、自然と気軽に身近で味わうことができる建築はこれからどんどん増えていくといいですね^_^