最近の役所は本当に変わり始めているなぁと実感させられた大宮市役所新庁舎の紹介です。
外観には絹糸スクリーンと呼ばれる外装材が設けられていて、建物の圧迫感を軽減してくれるだけでなく、光を柔らかくして内部空間にもたらしてくれたり、周辺への視線の緩和の役割なども担ってくれます。
大宮市役所はエントランスから図書館へと立体的につながる空間構成をしています。
図書館はスキップフロア上になった閲覧スペースなどが設けられていて、楽しさ溢れる空間になっています。
なかでもいいなと感じたのは、吹き抜けた図書館の空間です。
建物に接している緑道の雰囲気を取り込むだけでなく、外部に設けられたスクリーンと上手く共鳴していて、なんとも言えないくつろぎ空間が創り出されています。
そんな素敵な雰囲気を醸し出している緑道に惹かれて外に出てみると、この建物に通じるように設けられた屋外通路があることに気がつきました。
緑道側に立体的な屋外通路を設けることで、緑道側からの動線も確保できるので、より街を楽しむことができるようになっているんですね。
とてもこの街のことを考えた設計になっていて、好感を持ちました笑
とにかく街のことを考え、敷地について考え、どうやったら楽しい空間が作れるのかを考えることは建築問わず、仕事の醍醐味だと思います。
この建築を見習って、自分も楽しんで仕事をすることにしよう^_^