「忙しくて家に帰るのはいつも夜中。」
「最近では溢れた仕事を補うために、お客様からのクレームに対応するため休みも仕事に行く。」
仕事熱心なのはわかりますが、これでは精神的にも肉体的にも追いやられ、逆にモチベーションが下がり、ミスやクレームが多くなるなど悪循環になってしまいます。
「そんな時は自分と見つめ合おう!」ということで、見つめ合うのに最適だと感じている金沢の鈴木大拙記念館というところに来てみました。
金沢では21世紀美術館が有名ですが、そのすぐ近くにこの建築があるんです。
ちなみにここは、禅文化を世界に広めた仏教学者、鈴木大拙の記念館です。
そして建物は、世界的建築家・谷口吉生さんの設計なので、楽しみで仕方がありません。
谷口吉生さんと言えば、葛西臨海水族園や京都国立博物館・平成知新館、丸亀市猪熊弦一郎美術館など、とても美しい建築を設計しています。
その美しさに魅了されて、建築家を目指した方もいらっしゃいますし、同じ建築家からも尊敬されています。
自分は谷口吉生さんのファンでして、語ると長くなるのでこの辺で辞めておきます笑
とりあえず簡潔に伝えようと思います。
何を隠そう、この記念館、最高の建築です(^^)シンプルなデザインですが納まりはとても美しく、全てが研ぎ澄まされています。
内部空間はまるで小説の物語を読んでいるような物語性を含んだ空間になっています。
展示空間は主に3つあるのですが、それぞれが庭との繋がりが感じられて、とにかく素敵です。
じっとしながら庭の姿を見ていると、本当に静寂を取り戻すことができます。
この建物には「余白」が多く存在しています。
私自身は、余白があることで「何か」を受け入れる余裕が生まれると思っています。
ある意味人生での余裕も余白と似たようなもので、余裕が無いとチャンスをみすみす逃してしまったりします。
だからこそ、人生にも建築にも余白が必要だと思います。
忙しい世の中なので、ついつい自分のスケジュールを仕事でいっぱいにしがちですが、それではただ生きているだけになってしまいます。
自分を見失ってしまいそうなとき、この建物の「余白」に触れてみましょう。
きっとあなたの人生を豊かにする「何か」が見つかるかもしれないですね。
住所:石川県金沢市本多町3丁目4番地20号
TEL:076-221-8011
金沢駅より徒歩20分