「恋人を喜ばせるため、今日のデートではまずここに行って、その後はここに連れて行って、いい時間になったら告白して…」などなど。
男であれば恋人や奥さんを喜ばせるため、色々と考えたことはあると思います。
建築も同じく、ドラマのような演出が必要な時もあります。ただ作るだけなら、ただの箱となんら変わらない。そこに命を吹き込んでこそ、建築になる。
淡路島にある本福寺水御堂では、まさにドラマチックな演出がされています。
このお寺を訪れるとまず最初に現れるのは1枚のコンクリートの長い壁。
この壁には開口部が作られていて、そこを通り抜けると、今度は弧を描いたコンクリートの壁が現れます。
その壁に沿って歩いていき端へ辿り着くと、突如目の前に楕円形の形をした蓮の池が現れます。
蓮の池の中央に向かい歩いていくと、そこにはなんと地下に通じる階段が!
その階段を下りていくと、実はそこが御堂になっているという仕掛けなんです。
小さな仕掛けではあるのですが、実際訪れてみると本当に設計者の方の想定している通りに気持ちが持っていかれるのがわかります。
私個人的にはとても好きな建築の一つでして、淡路島に訪れた際には、是非とも訪れて頂きたいなと思っております。
子どもだったら、ロールプレイングゲームのダンジョンに迷い込んだような感覚になるかもしれません笑