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東京都港区 東京タワー

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「あの人は今、最も活躍している人だ。」

「だが、それもあと少しで終わるだろう。」

「大型新人がもうすぐ現れるからだ。」

人は誰でもトップに居続けることはできない。

何故ならこの世に存在する限り、必ず老いるからだ。老いた先に待ち受けるものは、死である。

この世の中に形ある限り、永遠なんてものは無い。

トップの座から下ろされれば、後は落ちるのみと言われることの方が多いかもしれません。

ですが世の中には珍しいこともあるものです。

例えば東京タワー。

東京タワーは1958年に完成し、当時の日本では日本一の高さを誇る333mの建物でした。

約4000トンの鋼材が用いられていて、その鋼は一部戦車のものを利用していたことでも知られています。

高度経済成長期のシンボルとしてもよく利用されていて、長らく日本の人々から愛されてきました。

でも時は経ち、建築技術も発達していき、そのおかげか東京にはどんどん背の高い建物が増えてきました。

もはや東京タワーでは電波塔の役割を担えなくなってきて、東京タワーよりももっと背の高いタワーが必要になり、スカイツリーの計画が始まります。

その高さなんと634m。東京タワーの約2倍の高さです。

スカイツリーが現れれば、東京タワーの人気には陰りが出るだろう。」

そう思っていた人も少なくないと思います。

でも実際は、日本一の高さを抜かれても、東京タワーの人気は落ちませんでした。

それどころか、東京タワーが輝いていれば、多くの人々が写真を撮るために、振り返り、足を止めています。

海外からも東京タワーを目当てにわざわざ訪れます。

小説の舞台としても、映画の舞台としても、ドラマの撮影としても、結婚式の撮影の舞台としても利用され、その人気は衰えることはありませんでした。

これは本当にすごいことだと思います。

トップの座を奪われても、多くの人々に愛され、人気も衰えない。

おそらく時代の背景もあるかと思いますが、戦後の大変な時期に登場し、その時代を生きた人々と共にあり続け、日本社会の成長のシンボルとなり、日本を明るく照らしてきたからこそ、多くの人々から愛され、今も存在し続けていると思います。

自分も一戦を退く時がくると思いますが、その後果たして東京タワーのように愛されているかと想像すると、正直自信はありません笑

「でも、東京タワーのようになりたい。」

だからこそ、今この時期を東京タワーを参考にして、生きていきたいと思います。

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