「時代や表現が変わっても、本質は何も変わらない。」
東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場の設計者として有名な世界的建築家・隈研吾さんが、東京を代表する名所・浅草に設計した建築です。
浅草雷門の目の前に存在する敷地ということから、歴史的に見ても世界的に見ても、とても重要な役割を果たすことは間違いないでしょう^ ^
日本的な格子のデザインも素敵ですが、何より面白いのは平屋建の住宅が積み重なってできたような外観をしているところでしょうか。
その形は例えるなら、現代風五重塔みたいです笑
建てられた建物外観のガラスには、浅草の美しい風景が映し出されています。
外観はとてもユニークですが、内部空間も工夫が凝らされています。
まずエントランスは吹き抜けていて、訪れた人々を上階へと意識を向けてくれるようにつくられています。
何より楽しみながら上がれるところが面白いところです。
積み重なった屋根の勾配をホールの観客席として利用しているところなど、とても面白いアイディアです笑
最上階はカフェとテラスになっていて、テラスからは浅草寺だけでなく、スカイツリーや墨田区役所・アサヒビールのビルなど、東京を彩るステキな風景を楽しむことができます^_^
↓こちらは展望テラスから見える風景です。
カフェでコーヒーを飲みながら、浅草仲見世を眺めている時間は格別なひとときでした。
写真の通り、浅草寺まで一直線に伸びる仲見世を上空から見られるのは、とても貴重です。
最上階テラスでは、ベンチも置いてあるので、旅の疲れを癒すこともできます。
夜は浅草の夜景を眺めることもできるので、想像するだけでワクワクしてきます。
こちらは夜の文化センター。浅草を彩る行灯のようですね。
「昔五重塔を考えた人はどんなことを想像して、建てたのだろう?」
ひょっとしたら、現代の隈さんが考えていたのと同じようなことを考えていたのかもしれない。
私にはわかりませんが、時代ごとの表現が異なるだけで、ひょっとしたら本質は変わらないのかもしれないですね。
であるとすれば、「未来の五重塔はどんなカタチになるんだろう?」なんて考えながら、今日一日を過ごしています笑