恵比寿公園内にある公衆トイレです。
インテリアデザイナーの方がデザインされた建築で、壁のコンクリート模様が印象的です。
遊具やベンチ、樹木のように、最初から公園という場所にあるオブジェとしてのあり方をイメージして作られたとのことです。
「壁を見ていて、いい眺めだなー」なんて思うとは珍しいですが、それはこの建築がオブジェのように作られているからなんですね。
壁が立ち上がっていて、その壁と壁の間にトイレがあるように作られています。
独特な壁の模様は、杉板の型枠で作られたもので、空間の奥ゆかしさのようなものを作り出している感じがします。
壁に挟まれた空間は、余計なものを削ぎ落とした純粋なアプローチ空間になっていて、トイレに行くだけなのに、これから美術館に向かうようなワクワクした気持ちになれました。
正直こんな素敵な建築が公衆トイレなんて、イメージが大きく変わりました。
公共の建築もこのような素敵な建築であふれているように、公衆トイレを含めて綺麗に使っていくよう、心がけていきたいと思います。