未来の建築のあり方として、この建築ほど素晴らしいものはないと感じさせられた建築です。
楕円形のボリュームの建物がポコポコっと2つ建っていて、屋上は緑化されています。
敷地内は堂々と通り抜けることができるようになっています。
敷地には元々植えられていた4本の大木が、そのまま残されています。
この場所に訪れて気付いたのですが、楕円形のボリュームを用いることで、敷地内に裏となる部分が作られにくくなっているんですね。
そんな感じでニヤニヤしながら建物内に入るととても地下深ーく体育館とプールが作られています。その深さに驚きました。。
一昔前であれば、おそらくこの敷地の歴史など顧みず、自分のつくりたいモニュメントのような建築が作られていたかもしれませんが、時代は変わり、今は社会的にも環境的にも建築によって何ができるのかを求められる時代。
大宮前体育館は、圧迫感もなく、裏も表もなく、元々あった植物を残し、尊重してくれています。
この建築のあり方は間違いなく、未来に対する建築の代表的な解答例なのだと一人で熱狂していた瞬間でした。